Xperia 1 IVの実機レビュー!どうも、ちえほんです。TwitterとYouTubeもやってます。
2022年5月11日に発表されたソニー製の最新フラッグシップモデル「Xperia 1 IV (エクスペリアワンマークフォー)」。大画面6.5インチ(4K×有機EL)&最大120Hz駆動、CPUに「Snapdragon 8 Gen 1」を採用、望遠光学ズームレンズを含む3眼カメラを備えています。
また、大容量5,000mAhバッテリーや高音質なステレオスピーカーを採用。もちろん、安心のIP68防水防塵、おサイフケータイ、イヤホンジャック、ワイヤレス充電など欲しい仕様は全て揃っている最上位ハイエンド機です。
今回はそんな「Xperia 1 IV」をメーカー様(※商品貸出:ソニーマーケティング株式会社)にお借りして、実際に使って感じた良いところ、悪いところについて、すべて正直にお伝えしていきます。
▼YouTube動画でもXperia 1 IVの実機レビューをしているので、合わせてチェックしてみてね!
満足度 | ★★★★☆ |
---|---|
デザイン・外観 | ★★★★★ |
携帯性 | ★★★★☆ |
ゲーム性能 | ★★★★☆ |
画面表示&綺麗さ | ★★★★★ |
バッテリー持ち | ★★★★☆ |
スピーカー | ★★★★★ |
カメラ | ★★★★☆ |
本記事では、Xperia 1 IVのデザイン、カメラの画質、スペック性能やゲーム・アプリ動作、指紋認証の快適さ、バッテリー持ち、スピーカーの音質、使って感じたメリット・デメリット(良いところ、悪いところ)、口コミ・評判などを含め使用感レビューしつつ評価します。
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Xperia 1 IVの外観・デザインをレビュー
Xperia 1 IVの外観・デザインをレビューしていきます。
ディスプレイサイズは約6.5インチ(4K×有機EL)、解像度は3840×1644。画面の発色・色味ともに問題なく、引き込まれるような美しさのあるディスプレイです。
従来比で、画面の輝度が約50%向上。格段に明るくなり、屋外の直射日光下でも見やすくなりました。
リフレッシュレートについては、最大120Hz駆動。Web検索時などになめらかなスクロール表示体験を楽しむことができます。
フチまで完全にフラットなディスプレイ採用(※ガラスはCorning Gorilla Glass Victus)、上部にはインカメラを備えています。
パンチホールなどはなく、上下に黒ベゼルを備えたXperiaらしいデザインが魅力的です。
背面デザインは、上記のとおりです。左上に「トリプルレンズカメラ」、中央に「SONY」ロゴ、下部に「Xperia」と刻まれています。(※キャリア毎にロゴの有無等が異なります)カメラの出っ張りは、SIMカード約2枚程度でした。
Xperia 1 IVのカラーは、左からブラック、アイスホワイト、パープルの3色展開です。(※取り扱いカラーはキャリア毎に異なります)
今回レビューしているのは、上質な質感と大人な雰囲気を兼ね揃えた「パープル」。背面にはガラス素材(Corning Gorilla Glass Victus)を採用、表面はフロスト加工仕上げになっています。ちなみに、パープルは指紋やホコリが目立ちにくい印象です。
側面には、マットなメタルフレームを採用。両面ガラス素材とフレームの接合部分がよりフラットになっています。
「Googleアシスタントキー」は、廃止。「シャッターボタン」はエンボス加工が施され、押しやすくなっています。
SIMスロットについては、開閉にSIMピンがいらない仕様です。ちなみに、シングルSIM+eSIMのデュアルSIM対応で、microSDカード(最大1TBまで)も利用できます。
Xperia 1 IVは前面ディスプレイに、フルステージステレオスピーカーを搭載しています。音については、後述。
Xperia 1 IVの本体サイズは、約165mmx71mmx8.2mm(最厚部9.7mm)、重さは約187g。Xperiaシリーズを一緒に並べるとサイズ感は上記のようになります。
側面フレームの加工が変わったことで、角が当たり、手に馴染む感じが減りました。とはいえ、従来モデルとサイズは変わらないため、操作感についてはそれほど変化はありません。
ちなみに、片手操作ですべてを完結するのは厳しい印象。僕の手だとキーボードは片手打ち可能で、上部にあるボタンは持ち替え必須でした。(※手の大きさ次第)
このあたりは個人差もあると思うので、レビュー動画などでサイズ感をチェックしつつ選んでいくのをおすすめします。
Xperia 1 IVのスペック性能をレビュー
Xperia 1 IVのスペック性能を表やベンチマーク計測してレビューしていきます。
Xperia 1 IVのスペック表
Xperia 1 IVのスペック・性能以下にまとめてみました。(※参照:ソニー公式製品ページ)
スペック | Xperia 1 IV |
---|---|
メーカー | ソニー |
型番 | ドコモ:SO-51C au:SOG06 ソフトバンク:A201SO |
発売日 | 2022年7月 |
OS | Android 12(初期OS) |
CPU | Snapdragon 8 Gen 1 |
RAM | 12GB |
ストレージ | 256GB |
外部ストレージ | microSDカード最大1TBまで |
本体サイズ | 約165x71x8.2mm |
重量 | 約187g |
画面サイズ | 約6.5インチ |
ディスプレイ解像度 | 3840×1644 |
画面の種類 | 有機ELディスプレイ |
リフレッシュレート | 120Hz |
バッテリー | 5000mAh |
背面カメラ | トリプルレンズカメラ 約1220万画素(広角) 約1220万画素(超広角) 約1220万画素(望遠) |
前面カメラ | シングルカメラ 約1220万画素 |
防水/防塵 | IP68 |
耐衝撃 | × |
ワンセグ/フルセグ | × |
緊急速報 | ◯ |
指紋認証 | ◯ |
顔認証 | × |
おサイフケータイ | ◯ |
イヤホンジャック | ◯ |
ワイヤレス充電 | ◯ |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Bluetooth 5.2 |
スピーカー | ステレオスピーカー |
充電端子 | Type-C |
カラー | ブラック アイスホワイト パープル |
Xperia 1 IVのベンチマークスコア
Xperia 1 IVのベンチマークスコアを検証しました。参考までにベンチマークテストの「Antutu Benchmark」の測定結果を、下記に記載しておきます。
Snapdragon 8 Gen 1搭載「Xperia 1 IV」のAntutu Benchmarkスコアは「961023点(※検証時のMAXスコア)」。計測中、本体温度は最大40.7度でした。スコア的には物足りないものの、発熱は上手く調整出来ているのか、異常な熱さにはなりませんでした。
肝心の動作については、タッチ操作やスクロールなどの動作レスポンス、アプリの起動や切り替えなどを含め快適です。
一般的な電話、メール、ウェブブラウジング、各種SNSなどはもちろん、ゲームも問題なく楽しめます。
気になったのは、発熱によるリフレッシュレートの低下です。発熱とバッテリー持ちへの対策なのか、従来比でより早めに制限が入るようになっています。(制御の判定がよりシビアになった印象)
バッテリー持ちなどを優先して普段から60Hzで使う予定のユーザーは問題ないものの、常時リフレッシュレート120Hzでゴリゴリ使っていきたい人にとっては注意が必要です。
Xperia 1 IVのSIMフリー版とキャリア版の違いについて
ついに、Xperia 1 IVのSIMフリー版が登場しました。すでに販売されているキャリア版との違いは、以下のとおりです。
SIMフリー版では、メモリと内臓ストレージが大幅強化されています。対応バンドも充実しており、多くのキャリアで利用可能。そして、価格は149,600円(税込)とキャリア版よりも安くお得に購入できるのも嬉しいポイントです。
Xperia 1 IVで利用できる設定・便利機能
Xperia 1 IVで利用できるおすすめ設定・便利機能を以下にまとめました。(※機能を一部ピックアップしています。)
片手モード | ○ |
サイドセンス | ○ |
タップしてロック画面を表示 | ○ |
画面分割 | ○ |
Dolby Sound | ○ |
360 Upmix | ○ |
DSEE Ultimate | ○ |
ダークモード | ○ |
いたわり充電 | ○ |
おすそわけ充電 | ○ |
Xperia 1 IVは、ワイヤレス充電に対応している他のスマートフォンなどへ給電できる「おすそわけ充電」やダブルタップしてスリープ解除可能な「タップしてロック画面を表示」機能にも対応しています。
Xperia 1 IVのゲーム・アプリ動作をチェック
Xperia 1 IVでゲームやアプリの動作を確認します。
快適に遊べる
普通に遊べる
ある程度遊べる(※設定次第)
動作が重く非推奨
それでは、早速「Xperia 1 IV」を使い実際に試していきます。
Xperia 1 IVでモンストの動作チェック
Xperia 1 IVでモンストの動作チェックをしていきます。結果は、”とても快適に遊べる”。
一通り試しましたが、カクつき等はなく快適に楽しめました。
Xperia 1 IVでポケモンGOの動作チェック
Xperia 1 IVでポケモンGOの動作チェックをしていきます。結果は、”快適に遊べる”。
ポケモン出現時やアイテム回収、オンライン対戦なども含め、安定して楽しめました。ちなみに、GPS感度も問題ありません。
ちなみに、30分プレイしてバッテリーは約6%減、ゲーム終了後の本体温度は34度でした。
Xperia 1 IVでPUBGモバイルの動作チェック
Xperia 1 IVで、PUBGモバイルの動作を確認していきます。結果は、”快適に遊べる”。
グラフィックは「FHD」で「ウルトラ」まで選択でき、「スムーズ」は「極限」まで選ぶことができます。動作については、カクつきなくしっかり楽しめる印象です。
ちなみに、30分プレイしてバッテリーは約8%減、ゲーム終了後の本体温度は36.5度でした。
Xperia 1 IVで原神の動作チェック
Xperia 1 IVで原神の動作チェックをしていきます。結果は、”普通に遊べる”。
デフォルトの画質は「中」、フレームレートは「30」に設定されています。動作については、最高画質でも十分快適に楽しめます。
ただし、全体を通して発熱は発生しやすく、本体温度が約42度を超えたあたりからカクつきなどが発生する印象です。長時間快適に楽しみたい人は、設定をカスタマイズしていきましょう。
ちなみに、ゲームエンハンサーにてパフォーマンス優先を選択、画質「最高」/フレームレート「30」に設定して30分遊ぶとバッテリーは約15%減、ゲーム終了後の本体温度は44.4度でした。
Xperia 1 IVで使える通信キャリアをチェック
Xperia 1 IVで使える通信キャリアをチェックしておきましょう。
・Xperia 1 IV (ドコモ版)
4Gバンド:B1/3/8/18/19/21/28/41/42
5Gバンド:n77/n78/n79/n257
・Xperia 1 IV (au/UQ版)
4Gバンド:B1/3/8/11/18/19/26/28/42
5Gバンド:n3/n28/n77/n78/n257
・Xperia 1 IV (ソフトバンク版)
4Gバンド:B1/2/3/4/8/11/12/17/18/19/28/38/39/40/41/42
5Gバンド:n3/n28/n77/n78/n257
Xperia 1 IVの対応バンドは、上記のとおり。国内モデルは、Sub 6とミリ波に対応しています。また、nanoSIM+eSIMによるデュアルSIM運用も可能です。
キャリア毎に対応バンドが違うため、SIMカードを差し替えて使う方は注意しましょう。ちなみに、独自に検証した利用可能キャリアは、下記のとおりです。(※一部主要キャリアのみ記載、au版を使い各社4G通信でのみ検証)
キャリア | 利用可否 |
ドコモ | 通話○ データ通信○ |
au | 通話○ データ通信○ |
ソフトバンク | 通話○ データ通信○ |
ワイモバイル | 通話○ データ通信○ |
楽天モバイル | 通話○ データ通信○ |
ahamo(アハモ) | 通話○ データ通信○ |
ちなみに、ahamoも通話・通信ともに問題なく使うことができました。
▼以下に国内主要キャリアのバンドをまとめておきました!
バンド周波数帯 | ドコモ | au | ソフトバンク/ワイモバイル | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
Band1 | ⭕ | ⭕ | ⭕ | |
Band3 | ⭕ | ⭕ | ⭕ | ⭕ |
Band8 | ⭕ | |||
Band11 | ⭕ | ⭕ | ||
Band 18/26 | ⭕ | ⭕ | ||
Band19/26 | ⭕ | |||
Band21 | ⭕ | |||
Band28 | ⭕ | ⭕ | ⭕ | |
Band41 | ⭕ | ⭕ | ||
Band42 | ⭕ | ⭕ | ⭕ |
5Gバンド周波数帯 | ドコモ | au | ソフトバンク/ワイモバイル | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
n77(Sub6) | ⭕ | ⭕ | ⭕ | |
n78(Sub6) | ⭕ | ⭕ | ||
n79(Sub6) | ⭕ | |||
n257(ミリ波) | ⭕ | ⭕ | ⭕ | ⭕ |
ドコモは、Band 1 / Band 3 / Band 19/26。山間部などで使うことがない場合は最悪、Band 19がなくても大丈夫です。auで使うなら、Band 1 / Band 18/26は抑えておきましょう。
ソフトバンクとワイモバイルで使うなら、Band 1 / Band 3 / Band 8の対応は必須。楽天モバイルは、Band 3 / Band 18。パートナーエリアで利用したいならBand 18も必須です。
Xperia 1 IVのカメラをレビュー
Xperia 1 IVのカメラをレビューしていきます。
Xperia 1 IVのカメラ・動画撮影性能をチェック
Xperia 1 IVは、トリプルレンズカメラを搭載しています。カメラ構成を以下にまとめました。
約1220万画素 | 広角レンズ 24mm / F値1.7 |
約1220万画素 | 超広角レンズ 16mm / F値2.2 |
約1220万画素 | 望遠光学ズームレンズ 85mm-125mm / F値2.3-2.8 |
3D iToFセンサー | ー |
カメラ構成は、約1220万画素の広角(24mm/F値1.7)、約1220万画素の超広角(16mm/F値2.2)、約1220万画素の望遠光学ズームレンズ(85mm-105mm / F値2.3-2.8)、3D iToFセンサーとなっています。
Xperia 1 IVは、85-125mm(3.5倍-5.2倍)の焦点距離間を光学ズームによる撮影ができる「望遠光学ズームレンズ」を搭載しています。(※最大デジタルズームは最大15.6倍まで利用可能)
また、静止画撮影時に全レンズで「リアルタイム瞳AF」と「リアルタイムトラッキング」などに対応。画面上でタップした被写体にフォーカスを合わせて追従可能で、動き回る人や動物などの撮影時に重宝します。
Xperia 1 IVのインカメラの仕様は以下のとおりです。
1220万画素 | 標準 |
インカメラは、1220万画素画素の標準レンズのシングルカメラ仕様です。従来比でより鮮明に撮影ができるようになっています。
アウトカメラの動画撮影性能は、以下にまとめました。
8K 撮影 | 非対応 |
4K 撮影 | 24fps/25fps/30fps/60fps/120fps |
1080p 撮影 | 24fps/25fps/30fps/60fps/120fps |
新たに動画撮影機能「Videography Pro」を備え、全レンズ4K/120fpsのハイフレームレート撮影と最大5倍のスローモーション撮影も可能です。
また、「瞳AF」や「オブジェクトトラッキング」にも対応、「Videography Pro」を利用してリアルタイムに配信可能な「ストリーミングモード」も搭載しています。
さらに、撮影中にアウトカメラのレンズ間をシームレスに変えながら撮れる「シームレスズーム」にも対応。Xperia 1 IVは歴代Xperiaシリーズの中で、最も動画性能に優れた一台言えるでしょう。
撮れる映像については、従来比でかなりなめらかな撮影ができるようになった印象。「Videography Pro」が使え、全レンズでほぼ共通の仕様(瞳AFなど)になっているので、撮れる映像の幅が格段に広がりました。冒頭のレビュー動画内に、実際に撮影した映像を公開中です。
Xperia 1 IVのカメラで撮影した作例
今回は、僕がXperia 1 IVのカメラを魅力に感じた点を含め、作例を交えてご紹介していきます。
※タップして拡大出来ます。
日中
▼広角で撮影
▼左がXperia 1 IV、右がXperia 1 III
広角はXperiaシリーズらしく自然な色味で、明るく綺麗に撮れます。従来比で色味が改善、今まで以上に見たままを撮影できる広角に仕上がっています。
▼超広角で撮影
超広角は、広範囲を1枚の写真に収めたい時に重宝します。従来モデルよりもわずかに暗めですが、今までよりもハッキリ撮ることが可能です。
▼望遠で撮影(光学3.5倍)
望遠光学ズームは、少し遠くにある被写体にサッと寄って撮影する時に便利です。明るさも十分で、クッキリ撮れています。従来比で手ブレしにくくなっているので、撮影がしやすくなっていたのは嬉しいポイントでした。
▼左がXperia 1 IV(光学3.5倍)、右がXperia 1 III(光学2.9倍)
▼左がXperia 1 IV(光学4.4倍)、右がXperia 1 III(光学4.4倍)
▼望遠光学ズームレンズで撮影(光学5.2倍)
▼左がXperia 1 IV(光学5.2倍)、右がXperia 1 III(5.2倍)
光学5.2倍も十分鮮明に、ハッキリ撮れています。ただ、光学2.9倍よりもやや暗めに写りがちなので、光量がしっかり足りている場面で使っていきましょう。
▼デジタルズーム15.6倍(超解像ズームオンで撮影)
▼左がXperia 1 IV(15.6倍)、右がXperia 1 III(12.5倍)
デジタルズームは、最大15.6倍まで利用可能。引き続き、デジタルズーム時でもより解像感の粗さを抑えた写真撮影ができる「超解像ズーム」にも対応しています。
流石に粗さは出ていますが、従来モデルよりも鮮明に撮れていました。
その他
▼その他
夜景・暗所
▼広角で撮影
▼広角で撮影(Photo Proにて調整)
シャッタースピードはおまかせ、ISO感度3200で撮影(静止画のISO感度は最大6400まで設定可能)
▼左がXperia 1 IV、右がXperia 1 III
▼その他
暗所・夜景撮影については、”従来モデルよりも強くなった”印象です。光量がない場面でのオート撮影は、今までよりも綺麗に暗さを活かしつつ撮れます。
一方で、まだまだ明るさと解像感が物足りないです。カメラに詳しい方であれば、Photo Proのマニュアルモードなどを使えば、オートよりも明るく撮れます。
ただ、誰が使っても明るくハッキリ撮れる暗所に強いナイトモードがないのは、やっぱり惜しいと感じました。次期モデルでは、BASICモードにナイトモードの搭載を期待したいところです。
Xperia 1 IVのバッテリー持ちをチェック
Xperia 1 IVのバッテリー持ちについては、”普通”という結果になりました。
機内モードオンで、Wi-Fiのみオンにした状態でYouTubeを流し続け、1時間おきにバッテリー残量を計測するテストを行った結果は以下のとおりです。(※テスト環境、条件により差が出る場合があるので注意してください。)
機種名 | 0時間経過 | 1時間経過 | 2時間経過 | 3時間経過 |
---|---|---|---|---|
Xperia 1 IV | 100% | 93% | 86% | 78% |
Xperia 1 III | 100% | 91% | 80% | 70% |
Xperia 1 II | 100% | 91% | 81% | 71% |
Xperia Pro-I | 100% | 91% | 82% | 71% |
Xperia 5 III | 100% | 95% | 90% | 84% |
単純にYouTube動画を流すだけのテストでは、従来比で”持ちが改善”という結果になりました。
さらに、じっくり検証した結果は上記のとおりです。ネット検索、SNS、動画視聴、音楽鑑賞、ゲームなどを検証しつつ、利用して約19時間(※待機時間含む)でバッテリー残量が0%になりました。(※検証時はリフレッシュレート120Hz駆動オン)
バッテリー容量が増えたことと発熱への厳しい対策もあって、1 IIIよりも確実に持ちが良くなっています。僕の使い方であれば、1日は持つ印象です。とはいえ、ゲームやカメラを長時間ヘビーに使う方にとっては、”物足りない”と感じる場合もあるでしょう。
このあたりは利用環境や使い方によっても評価がかなり変わってくると思うので、自分の用途にマッチしているかどうかは事前に確認しておくことをおすすめします。
Xperia 1 IVの指紋認証をチェック
Xperia 1 IVは、指紋認証に対応しています。(※顔認証には非対応)
早速、電源ボタン一体型の側面指紋認証を試してみました。
精度は問題なし、認証スピードは超高速まではいかないものの日常使いには支障ない仕上がりです。
ちなみに、画面オフ状態からの認証可能。マスクしながらでもサクッと認証できるのは、とても便利でした。
Xperia 1 IVのスピーカー(音質)をチェック
Xperia 1 IVは、フルステージステレオスピーカーを搭載。肝心の音については、”とても良い”印象です。
▼Xperia 1 IVのフルステージステレオスピーカーの音はこちら!
実際に様々な”音”をXperia 1 IVから出して検証してみましたが、クリアで臨場感ある音に加え、左右の音のバランスも均一で聴こえ方も素晴らしいです。
従来比で中低音がしっかりした印象で、全体的にグッと迫力が増していて、映画っぽいエモいサウンドを楽しめるスピーカーに仕上がっています。
引き続き、イヤホンジャック搭載。独自の高音質化技術「DSEE Ultimate」やストリーミングサービスなどのステレオ音源を立体的なサウンドに変換できる「360 Upmix」にも対応しています。
設定から「360 Upmix」をオンにすることで、オート・ミュージック・シネマの3種類から好みのチューニングを選択可能。個人的には、シネマが1番変化を楽しめて好きでした。
Xperia 1 IVは映画や音楽鑑賞などのエンタメ体験をあらゆるシーンで、最高の音とともに楽しめる一台に仕上がっています。
Xperia 1 IVのメリット(良いところ)
Xperia 1 IVを実際に使ってみて感じたメリットをチェックしていきます。
ココがメリット(良い点) |
---|
上質で美しいデザイン!フロスト加工も最高◎ 画面輝度が従来比で50%向上!直射日光下でも見やすくなった! リフレッシュレート120Hz駆動!実感できるなめらか表示が魅力 日常使いに不満のない動作レスポンス!ゲーミング機能も充実! 従来比で電池持ちが向上!安心の5,000mAhバッテリー搭載! トリプルレンズカメラ搭載!自然な色味で撮れるのが魅力! 望遠光学ズームレンズ採用!3.5倍から5.2倍までを鮮明に撮れる! 動画撮影性能が大幅向上!従来比でよりなめらかな映像が撮れる! 全レンズ4K/120fps撮影が可能!「Videography Pro」も搭載! 電源ボタン一体型指紋認証を搭載!マスクしたままでもロック解除できる ワイヤレス充電やおすそわけ充電に対応している! スピーカーの音が素晴らしい!映画鑑賞に最適すぎる! イヤホンジャック搭載&microSDカードやeSIMにも対応している! 通知LEDランプを搭載している!充電時も点灯! IP68防水防塵やおサイフケータイにも対応 |
以上が、Xperia 1 IVを使って感じた良いところです。それではいくつかピックアップしてご紹介します。
画面輝度が従来比で50%向上!直射日光下でも見やすくなった!
Xperia 1 IVは従来比で画面輝度が50%向上、直射日光下でも格段に見やすくなっています。
今までの1シリーズを使ったことがあるユーザーであれば、”明るくなった”とすぐに感じていただけるレベルの変化です。
4K×有機ELディスプレイ採用で引き込まれるような美しさに加え、屋内・屋外問わずあらゆるシーンで見やすくなったことで、使い勝手が向上したのは魅力的でした。
安心の大容量5,000mAhバッテリー搭載!従来比で電池持ちが向上した!
安心の大容量5,000mAhバッテリーを搭載したXperia 1 IVは、従来比で電池持ちがしっかり向上しました。
従来モデルではリフレッシュレート120Hzを適用したまま、朝から晩まで1日じっくり使うと途中でバッテリーが心もとなくなるシーンが度々ありました。
Xperia 1 IVでは、実測で約13時間程度利用可能。使い方にもよりますが、僕の場合は1日十分持ってくれるバッテリー持ちでした。
動画撮影性能が向上!全レンズ4K/120fps対応&「Video Pro」も搭載!
Xperia 1 IVは、動画撮影性能が大幅に向上しました。正直、今回は静止画よりも動画を沢山撮る人におすすめできるモデルだと思います。
全レンズ4K/120fps撮影や「瞳AF」+「オブジェクトトラッキング」へ対応したことで、どのレンズを使ってもほぼ同じ仕様で撮れるのが魅力的でした。
また、「Video Pro」を搭載したことで、従来モデルよりも手軽に細かく設定を変えつつ撮影できるのがホントに素晴らしいです。
今まではできなかった動画撮影中のレンズ切り替えも可能になっており、これまで以上に撮るのが楽しくなった一台でした。
Xperia 1 IVのデメリット(悪いところ)
Xperia 1 IVを実際に使ってみて感じたデメリットをチェックしていきます。
ココがデメリット(悪い点) |
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発熱によるリフレッシュレート低下が稀に起こる!(※120Hz適用時) オートによる暗所・夜景撮影が物足りない!ナイトモードが欲しい! 21:9の縦長アスペクト比を採用!人によって合う合わないがある 指紋認証後のホーム画面への移行がやや遅い カメラ利用時の発熱で「瞳AF」などの一部機能が使えなくなる! 純正アルバムではなく「Googleフォト」がデフォルト! 顔認証には非対応なのが惜しい! 本体価格が約20万円と高額になっている |
以上が、Xperia 1 IVを使って感じた悪いところです。それではいくつかピックアップしてご紹介します。
本体が発熱しやすい!一部カメラ機能の停止や発熱によるリフレッシュレート低下が稀に起こる!
Xperia 1 IVを利用して気になったのは、本体の発熱です。
本体が高温になると「瞳AF」などの一部カメラ機能の停止やリフレッシュレートが120Hz→60Hzへ稀に低下します。
カメラを直射日光下などで長時間使う場合は注意が必要。テスト中にアプリの強制終了は起こりませんでしたが、一部機能制限は発生しました。
リフレッシュレートについては、「低残像設定」オンだと負荷がかかりやすく、環境次第ではネット検索やTwitterをしているだけで60Hzへ落ちることがありました。(※最近起きているAndroid 12との相性によるカクつきはありませんでした)
従来モデルでも本体温度上昇によるリフレッシュレート低下は起こりますが、Xperia 1 IVでは低下する判定が厳しくなった印象です。
【追記】直近のアップデートにより、リフレッシュレート低下が以前よりも起こりにくくなりました!
その代わりにバッテリー持ちは向上するなど、良い面もあるためアップデート等でバランスよく調整が入ると嬉しいです。
オートによる暗所・夜景撮影が物足りない!ナイトモードが欲しい!
マニュアル撮影による暗所・夜景であれば、Xperia 1 IVでも明るく撮れます。
一方で、ナイトモード非搭載のためオートでサクッと手軽に撮れないのは”惜しい”と感じました。
Photo Proのマニュアルモードなどはそのまま非搭載で構わないので、BASICモードにナイトモードが欲しいです。
誰でも綺麗に撮れる”ナイトモード”とこだわりの1枚を撮れる”マニュアルモード”の両方が揃えば、最強の一台になれる気がしました。
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Xperia 1 IVの口コミ・評判をチェック
Xperia 1 IVの口コミ・評判を以下に集めてみました。
Xperia 1 IVの評価まとめ
Xperiaシリーズに”全部入り”かつ”ロマン”を追い求めている方は、Xperia 1 IVが間違いなくおすすめな一台です。
満足度 | ★★★★☆ |
---|---|
デザイン・外観 | ★★★★★ |
携帯性 | ★★★★☆ |
ゲーム性能 | ★★★★☆ |
画面表示&綺麗さ | ★★★★★ |
バッテリー持ち | ★★★★☆ |
スピーカー | ★★★★★ |
カメラ | ★★★★☆ |
Xperia 1 IVは大画面6.5インチ(4K×有機EL)&最大120Hz、高性能な「Snapdragon 8 Gen 1」採用、望遠光学ズームレンズを含む3眼カメラを備えつつ、大容量バッテリーや高音質スピーカーなども搭載しています。
今回のモデルは「Video Pro」や「Music Pro」、ライブストリーミング配信などの独自機能も含め、スペック仕様では進化を感じづらく、使ってみないとわからない良さが多くある印象でした。
万人におすすめできるモデルではないものの、”好きな人にはたまらない”そんな一台に仕上がっています。
一方で、BASICモードにナイトモードがないことや購入しづらい価格など”惜しい”と感じる部分もありました。
とはいえ、Xperiaの最上位シリーズらしい”最新技術を盛り込んだ全部入り”で、”ロマン”をしっかり感じられるフラッグシップモデルであることは間違いないでしょう。
独自路線を突き進むXperiaシリーズに賛否はあると思いますが、僕は”このまま突き進んでほしい”と改めて感じました。
もちろん、自分が求めている仕様は何かを考えつつ、自分に合った一台を選んでいきましょう。ぜひ、Xperia 1 IVも一度チェックしてみてください!
Xperia 1 IVの価格とお得に買う方法
Xperia 1 IVを買うならオンラインショップでの購入がお得!販売価格は以下のとおりです。
ドコモ:190,872円(税込)
au:74,400円(税込)
ソフトバンク:188,640円(税込)
SIMフリーモデル:108,900円(税込)
Xperia 1 IVの本体価格は、上記のとおりです。
どうせ買うなら、少しでもお得に!ぜひ、一度チェックしてみてください!
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